ED(勃起不全)は40代以上の男性の約4人に1人、全年代でも珍しくない病態です。現在では効果の高い治療薬が複数あり、適切な服用で多くのケースで改善が期待できます。本記事ではED治療薬の種類と特徴を比較します。
ED治療薬の作用メカニズム
主流のED治療薬はすべて「PDE5阻害薬」というカテゴリの薬剤です。陰茎の血管を拡張するcGMPを分解する酵素(PDE5)の働きを阻害することで、血流増加と勃起をサポートします。性的刺激なしに勃起するわけではなく、刺激への反応を高める薬と理解するのが正しいです。
主要な3種類のED治療薬
バイアグラ(シルデナフィル)
世界初のED治療薬、1998年に登場。即効性が高く、服用後30〜60分で効果発現、持続時間は4〜5時間。食事の影響を強く受けるため、空腹時の服用が推奨されます。
- 効果発現:30〜60分
- 持続時間:4〜5時間
- 食事の影響:強い(脂質が多いと効きにくい)
- 用量:25mg / 50mg / 100mg
レビトラ(バルデナフィル)
バイアグラより即効性に優れる。20〜30分で効果が出始め、軽い食事なら影響を受けません。心臓への負担がやや少ないとされます(ジェネリックのみ流通)。
- 効果発現:20〜30分
- 持続時間:5〜8時間(10mg)
- 食事の影響:軽め
- 用量:10mg / 20mg
シアリス(タダラフィル)
最大の特徴は持続時間の長さ。1回の服用で24〜36時間効果が続くため、タイミングの自由度が高いです。食事の影響もほとんど受けません。
- 効果発現:1〜3時間
- 持続時間:24〜36時間
- 食事の影響:ほとんどなし
- 用量:5mg / 10mg / 20mg
選び方の目安
- 即効性重視:レビトラまたはバイアグラ
- 食事と関係なく使いたい:シアリス
- 長時間カバーしたい:シアリス
- コスト重視:ジェネリック医薬品(シルデナフィル・タダラフィル)
副作用・注意点
共通する副作用として以下が報告されています。多くは軽度で一過性ですが、初めて服用するときは医師の指導下で。
- 顔のほてり
- 頭痛
- 鼻づまり
- 胃の不快感
- 視覚障害(青視症、ごく稀)
併用禁忌
硝酸剤(ニトログリセリン・ニトロール等)を使用している方は、急激な血圧低下を起こすため絶対に併用できません。重度の心臓病・低血圧・肝機能障害がある方も注意が必要です。
個人輸入のリスク
インターネットで安く購入できる海外製のED治療薬には、偽造品が多数出回っています。成分不明・有害物質混入のリスクがあるため、必ず医療機関で正規品を処方してもらいましょう。
費用の目安
- バイアグラ(先発):1錠1,500〜1,800円
- レビトラ・ジェネリック:1錠1,000〜1,500円
- シアリス(先発):1錠1,500〜1,800円
- 各種ジェネリック:1錠400〜1,000円
ED治療は自由診療のため健康保険は適用されません。クリニックによって料金が異なるので比較を。
ED治療の医療情報は日本泌尿器科学会のサイトでも確認できます。